楽しい社会を作る会社 富士リーディングのブログ

就職や転職のお手伝いをしていて気になることや趣味が高じて始まったDIY資材のことなどを書いたりしてます

あなたの会社は大丈夫?向き合う問題を間違えている企業が多いです。

どの企業も悩まれるであろう問題、『離職率』。もしかしたら、”社員の退職”と、いうのをあまり問題視していない企業もあるかもしれません。しかし、人をひとり採用するということは、かなりのリスクを負っているという背景を忘れてしまってはいけません。具体的にひとり採用するのにどれだけのリスクを背負うことになるのか?

 

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まず、会社的不安として『将来性』というものがあります。もっと具体的に言うと、『その社員が会社の利益を伸ばすことができるのか?』ということです。会社はボランティアではありません。ビジネスです。利益を出さなければ、当たり前ですが、潰れます。

新しく入ってくる社員というのは、実際に入社して、仕事を始めるまで、本来の能力がわかりません。会社の利益にどれだけ貢献してくれるのか?嘘か本当かよくわからない経歴が書かれた履歴書と、嘘か本当かよくわからない面接での言葉で採用をする企業がほとんどなので、『この人なら会社に貢献してくれそうだな』という、”予測”で採用をしているのです。そして厄介なのが、その“予測”で採用した人に対して、給料を支払わなければならない、という事実です。

 

 

仮に新卒を10人採用するとします。研修期間が2ヶ月あるとします。額面での給与を17万支給するとします。単純に10人×17万×2ヶ月=340万、これだけの人件費が確実に必要です。もっというと、健康保険や年金なども一部会社が負担しなければなりません。このリスクはかなり深刻です。だって『会社の利益にどれだけ貢献できるのかわからない人間に、頑張ってあげた利益から、給料を支払う』わけですから。全員がそれなりに育てばいいですが、そういうわけにはいきません。仮に育たなかったとしても雑務などは誰にでも出来るので、邪魔にはならないでしょう。それに、”パワハラ”“セクハラ”などの問題さえなければ、『転職』という事を考える事も少ないでしょう。考えたとしても、ズルズル継続勤務してくれるケースが多いです。

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ただ、問題なのは、優秀な人材ほど、『転職』を考えるという事実が存在することなのです。誰にでも出来る事をこなすだけの社員と比べると、優秀な人材の方が圧倒的に『転職』について真剣に考えています。会社からいなくなって困るのは、間違いなく、優秀な人材です。そして、『転職』について真剣に考えているのが、優秀な人材です。この事実をちゃんと理解し、「離職率」「社員の退職」という問題と向き合わねばならないのです。ここでよく、間違えがちなのが、「離職率」ばかりを問題視してしまう会社がある事です。本当に会社の発展を考えるのであれば、離職率全体を問題視するのではなく、「優秀な人材の離職率」と向き合うべきなのです。